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越谷市−つながりを可視化する−

· facilitation,Illustration

「越谷市のひと・もの・場所のつながりを、市民に参加して頂くオンラインのワークショップを通じて可視化したい」

そんなご依頼を、株式会社BAKERUの大沢景様から初めてお声がけを頂いたのが、2020年9月のことでした。

株式会社ポニーキャニオン 矢萩様・野中様、株式会社BAKEARU 山田様・大沢様、企画をされたondoの鈴木様、映像制作の株式会社KIBI 久慈様が揃われた「こしがや"つなレコ"制作チーム」という強力なチームに加えていただきました。

 

「こしがや”つなレコ”-つながりが、みえるまち。-」の発行について

 

6グループのオンラインワークショップにおけるグラフィックでのファシリテーションと、その後の冊子化におけるイラスト化を担当しました。

関わってくださる方が多く、コロナ禍で気を配る要素の多いこの大きなプロジェクトを、クリエイティブに、力強く進めていく方々につくづく助けて頂き、最後まで終えることができました。

 

このプロジェクトを通して、越谷市を舞台に生きる約50名ほどの市民の方々から、ストーリーをたくさん伺うことができました。

当たり前ですが、誰ひとりとして同じストーリーはありません。

それぞれの異なる思いや背景がありながら、越谷市という場所で、高校や阿波踊り、レイクタウン、古民家拠点などの居場所で出会い、それが交差して、新しく人に街にものに変化が生まれていく。

そのことは、奇跡みたいなことなのかもしれない、とさえ感じました。

 

参加して下さった市民の方々から感じたのは、越谷市という舞台で、自分らしい関り方、面白がり方、楽しみ方を表現している、ということ。

 

人に関わる、つながることを、私はときどき(いや、しばしば)面倒に感じることがあります。特に、コロナで距離を置くことが日常になったいまは、なおさら。自分と違う人と関われば、予想外の反応が返って驚いたりガッカリしたり、気を遣うことが増えたり傷ついたり。

 

越谷の人々のつながりが、どんどんと見えていくとき、面倒くさいと感じるつながりが、やっぱり、この世界に彩りを加えているのだ、と気づくことになりました。

 

参加した方々を思い出すと、「そんなことにビクビクおびえてないで。今日も街ではたくさんの面白いことが企てられ、新しいいち日いち日が立ち上がっているよ」と呼びかけられる気がします。